歯科まめ知識

投稿日:2023年4月29日

皆さんこんにちは😊

本日は歯垢(プラーク)についてご説明していきたいと思います!

歯にとって良くないものという認識をお持ちの方は多いと思いますが、どんな性質のものでどのように歯に良くないものなのかご理解いただけたら幸いです🐰

 

まず歯垢(プラーク)とは、歯に付着した細菌が繁殖した白いかたまりのことです。ヌルヌルしていて粘着性があるため歯に対して強く付着し、放置すると歯や歯茎の健康を損なう原因となります。

更に、歯の表面に付着する【歯肉縁上プラーク】と、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)に溜まる【歯肉縁下プラーク】の2種類に分かれます🙌

 

【歯肉縁上プラーク】は虫歯や歯周病を引き起こす恐れがある菌(連鎖球菌、放線菌、グラム陽性桿菌など)が生息しやすく、【歯肉縁下プラーク】は歯周病を引き起こして歯周組織を破壊する恐れのある歯周病菌が生息しやすいと言われています。

ですので歯や歯茎に歯垢が付着したまま放置すると、虫歯や歯周病の原因となってしまいます😥

 

虫歯菌は食べ物に含まれる糖質をエサにして、粘着性のあるグルカンという物質を作り歯に付着し、そのグルカンに細菌がくっついていくと歯垢になってしまいます。

そのあと歯垢に含まれる虫歯菌が糖質をエサに酸を産生し始めると、歯のカルシウムが溶ける【脱灰】が起こります😥

 

長時間 歯垢が付着したままになると歯の奥まで脱灰が進行し、修復が困難となり、虫歯となってしまいます。

ですが歯垢を早く除去することが出来れば、歯は【再石灰化】し自然に修復されるので虫歯をふせぐことができます😽

特に虫歯に関わるグルカンは不溶性の為、しっかりとブラッシングすることが大切です🦷

 

歯周病の原因となるのが歯周ポケットに歯垢が溜まることです。

食べかすを残したままにしておくと、タンパク質などをエサに歯周病菌が増殖して歯垢となり、歯周ポケットに溜まっていき炎症を起こします🤐

歯周病菌が増えて悪化していくと、歯茎がやせ歯を支える骨まで溶かされてしまい歯を失う原因となります😥

歯周病は歯を失う原因の1位でもあります!!

 

少し堅苦しい内容になってしまいましたが、歯垢がどんなものかお分かりいただけたでしょうか🤗

 

次回は歯垢にプラスして歯石についてもお話できたらと思います👍

歯と歯茎の健康の為に毎日しっかり歯ブラシを行いましょう💕

 

 

記事監修者
アレスタ新宿デンタルオフィス
院長 朝丘 哲偉

2013年 日本大学歯学部 卒業
2015年 都内の大規模法人医院に勤務
2016年 都内の審美・ホワイトニング専門医院に勤務
2017年 銀座のセラミック専門医院にて院長を務める
2022年 アレスタ新宿デンタルオフィス 開院

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