-歯ぎしり・食いしばり-
ナイトガード・咬筋ボツリヌストキシン治療

新宿の歯医者「アレスタ新宿デンタルオフィス」では、歯ぎしり・食いしばり対策として、
顎の筋肉を緩める治療法や、ナイトガード(マウスピース)を用いた対策を行っています。
歯ぎしりや食いしばりを放置すると、歯や歯根が割れたり、詰め物が取れやすくなるなど、
多くの悪影響を引き起こす可能性があります。
顎の関節に痛みがある、音が鳴るなどの不快な症状を感じている方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

記事監修者
アレスタ新宿デンタルオフィス
院長 朝丘 哲偉

2013年 日本大学歯学部 卒業
2015年 都内の大規模法人医院に勤務
2016年 都内の審美・ホワイトニング専門医院に勤務
2017年 銀座のセラミック専門医院にて院長を務める
2022年 アレスタ新宿デンタルオフィス 開院

歯ぎしり・食いしばりとは

「歯ぎしり」や「食いしばり」は、上下の歯を無意識に強くこすり合わせたり、かみしめる癖です。多くの場合、就寝中に自覚がなく、歯科医院での診察時に指摘されて初めて気づくことが多いです。
これらの癖は「ブラキシズム」と呼ばれ、上下の歯をこすり合わせる「グラインディング」と、強くかみしめる「クレンチング」の2種類に分類されます。
通常、歯は安静時に接触していないのが自然な状態ですが、ブラキシズムのある方は筋肉が緊張し、顎の痛み、頭痛、肩こりなどの症状を引き起こすことがあります。
顎の関節に痛みがあったり、音が鳴るなどの不快な症状がある方は、ぜひ当院へご相談ください。

歯ぎしり・食いしばりとは

歯ぎしり・食いしばりの違い

グラインディング(歯ぎしり)

グラインディング(歯ぎしり)

グラインディングは、上下の歯を強くかみしめながら左右にこすり合わせる動作です。ギリギリと歯をこすり合わせる音が聞こえることもありますが、音がしない場合もあるため、音の有無だけで判断すべきではありません。

クレンチング(食いしばり)

クレンチング(食いしばり)

クレンチングは、上下の歯をギュッと強くかみしめたり食いしばったりするタイプのブラキシズムです。夜、寝ているときだけでなく、昼間にも起こります。例えば、集中している時や、悩み・ストレスが多い時、力仕事をする時などに発現します。
強くかみしめているため、歯がこすれるような音は出ません。

歯ぎしり・食いしばりの原因

原因1:ストレス
(精神的要因・生活要因・家庭要因・職場要因)

歯ぎしりの主な原因は、強いストレスによるものだと考えられています。ストレスは、日常生活でのさまざまな変化によって引き起こされます。歯がかみ合う刺激は脳に伝わり、ストレスを和らげる効果があるため、ガムを噛むことでストレス発散につながるのもその理由です。歯ぎしりや食いしばりの多くはストレスが原因とされており、ストレスが増えるとそれらの頻度も高くなる傾向があります。

原因1:ストレス(精神的要因・生活要因・家庭要因・職場要因)

原因2:歯並び乱れ・かみ合わせの悪さ

原因2:歯並び乱れ・かみ合わせの悪さ

歯並びが悪いと上下のかみ合わせが不安定になり、歯ぎしりが起こりやすくなります。特に、一部の歯が強く当たったり、詰め物や被せ物の高さが合わない場合、かみ合わせが安定せず、歯ぎしりの原因となります。
また、かみ合わせがズレていると、特定の部位でばかり食べものをかむため、口周りの筋肉や顎関節に負担がかかりやすくなります。この筋肉の緊張がストレスとなり、食いしばりや歯ぎしりを悪化させることがあります。

原因3:集中している時間が長い

日中でも歯ぎしりや食いしばりが起こることがあります。通常、起きている時に歯が当たる時間はほとんどありませんが、重い物を持つときやデスクワーク、楽器演奏、スポーツなど集中して力を入れる場面では、歯を強くかみしめることがあります。このような無意識のかみしめが、睡眠時と同様に歯や顎に負担をかけることがあります。

原因3:集中している時間が長い

歯ぎしり・食いしばりが及ぼす悪影響

歯ぎしり食いしばりを続けていると以下のような様々な問題を引き起こします。

顎関節の痛み

肩や首の痛み

緊張型頭痛

睡眠の質の低下

精神的なストレス

歯の破折*

歯根膜炎*

歯の過敏症*

口腔内の損傷

歯の摩耗と損傷

歯ぎしり・食いしばりが及ぼす悪影響

  • 歯の破折とは

    歯の破折(はせつ)とは、歯が部分的または完全に割れたり、ひびが入ることを指します。
    外的な衝撃や、歯ぎしり・食いしばり、またはむし歯が進行して弱くなった歯が原因となることがあります。破折の程度によっては、修復や抜歯が必要となる場合もあります。
  • 歯根膜炎とは

    歯根膜炎(しこんまくえん)とは、歯根膜に炎症が起きた状態を指します。歯根膜は、歯を支える組織であり、歯の根と骨をつなぐ役割を果たしています。主な原因としては、むし歯の進行や歯周病、外傷などがあり、炎症により痛みや腫れが生じることがあります。
  • 歯の過敏症とは

    歯の過敏症(知覚過敏)とは、歯が冷たいものや熱いもの、甘いものなどの刺激に対して過剰に反応し、痛みを感じる状態を指します。主な原因としては、歯のエナメル質が摩耗したり、歯ぐきが下がることで露出した象牙質が刺激を受けやすくなることが挙げられます。

歯ぎしり食いしばりのセルフチェック

多くの方は、歯ぎしりや食いしばりを自覚していませんが、歯科受診時に指摘されて気付くことがよくあります。当院では、いくつかの所見からこれらの症状を推測しており、ご自身でも確認できる項目がありますので、一度お口の中をチェックしてみましょう。

セラミックの被せ物がしょっちゅう取れる。

朝起きた時に顔にこわばりを感じる。

頭痛や肩こりなどの症状を強く感じる。

歯にひびが入っている、または擦れたり、欠けた歯がある。

歯の痛みや過敏症がある。

頬の内側に線や傷がある。

舌の縁に圧迫痕がある。

日常生活でストレスを感じている。

上の項目が1つでも当てはまるようであれば、
歯ぎしり・食いしばりの可能性があるので、まずはご自身でチェックしてみてください。

当院の歯ぎしり食いしばりの治療方法

マウスピース/ナイトガード
(歯ぎしりから歯を守るため)

マウスピース/ナイトガード(歯ぎしりから歯を守るため)

歯ぎしりや食いしばり、顎の痛みなどの顎関節症の症状が出ている場合、マウスピース/ナイトガードを作成することができます。
歯ぎしりや食いしばりの根本的な治療法は確立されていませんが、ナイトガードを使用しないと症状が悪化します。最初は違和感を感じる方も多いですが、慣れれば逆にナイトガードがないと眠れなくなることもあります。少し時間がかかるかもしれませんが、まずは装着して眠る練習をしてみてください。

マウスピース(ナイトガード)の種類

ナイトガードには、歯の症状や歯ぎしり・食いしばりの状態によって、複数の種類があります。主には緩衝力の強いソフトタイプ、そして薄くて違和感の少ないハードタイプです。また、それぞれ厚みにもバリエーションがあり、上顎につけるものや下顎につけるものなど、患者さまの症状にあったマウスピースを作ることができます

マウスピース(ナイトガード)の種類

咬筋ボツリヌストキシン治療(咬合力が強い方)

咬筋ボツリヌストキシン治療(咬合力が強い方)

歯ぎしりや食いしばりが進行すると、歯や顎に深刻なダメージを与えることがあります。その防止策としてはナイトガードが一般的ですが、咬合力が非常に強い場合は十分な効果が得られないこともあります。
近年では、咬筋ボツリヌストキシン治療が歯科でも利用され、筋肉を緩めることで歯ぎしりや食いしばりの症状を改善する手段として注目されています。
効果は約半年程度持続しますが、継続的に治療を行うことで、歯や顎へのダメージを物理的に軽減することが期待できます。現在のところ、大きな副作用は報告されていませんが、顎の筋肉は咀嚼や会話に必要なため、適切な使用方法と容量を守ることが重要です。歯ぎしりや食いしばりでお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。

咬筋ボツリヌストキシン治療が効果的なケース

歯ぎしりやくいしばりは、医療業界で「ブラキシズム(口腔内の悪習慣)」と呼ばれています。
咬筋ボツリヌストキシン治療では、少量のボツリヌストキシンを咬筋に注入し、筋肉の過度な収縮を抑制することで、そのブラキシズムを軽減することが可能です。
この治療は顎関節症に対しても有効で、患者様の身体への負担が少ないというメリットがあるため、当院でも採用しております。また、小顔効果やフェイスラインの改善を目指す方にも適した治療です。

咬筋ボツリヌストキシン治療が効果的なケース

咬筋ボツリヌストキシン治療の効果

  • 顎関節症の緩和
  • 食いしばりの緩和
  • 就寝中の歯ぎしり緩和
  • エラのはりの軽減
  • 歯ぎしりによる歯のすり減り抑制
  • 食いしばりで起こる肩こり、頭痛などの改善
  • 歯やマウスピースの損傷
  • ガミースマイルの改善

咬筋ボツリヌストキシン治療の流れ

咬筋ボツリヌストキシン治療の流れ

治療内容の説明後、痛みを感じさせないためのアイシングを行い、咬筋に注射をします。施術全体の時間は、術前術後の説明も含めて約20分~30分程度です。
咬筋ボツリヌストキシン治療の効果は、施術後に少しずつ現れますが、ご自身で見た目の変化が一番分かりやすくなるのは約1か月後くらいです。その後、効果は徐々に薄れていきます。個人差はありますが、一般的には6か月ほどで効果がなくなります。効果を持続させたい場合は、4~6か月ごとに注射を受けることをお勧めします。

咬筋ボツリヌストキシン治療のメリットと注意点

メリット

  • 歯ぎしり食いしばりの力が弱くなる。
  • 頭痛や肩こりが減る。
  • 歯が欠けて知覚過敏になるのを防げる。
  • 頬の圧痕や吸引を防げる。
  • 顎関節への負担が減る。
  • 歯が欠けたり・歯根破折するのを防ぐ。
  • 舌の圧痕や吸引を防げる。
  • エラのはりが改善される。

注意点

  • 一時的に咬む力が弱くなる。
  • 食べ物を咬んだ時に違和感がある。
  • 内出血を起こすことがある。
  • 筋肉注射を行う必要がある。
  • 一度注射しても、効果は一定期間で減弱する。
  • 肌のたるみを起こすことがある。
  • 妊娠中、または妊娠している可能性がある方、授乳期間中の方は治療を受けられません。
  • 男性・女性ともに妊娠を望まれている方は治療を受けられません。
    (妊娠を予定する3ヶ月以内である)
    (治療後に妊娠を計画される場合も、3ヶ月以上はあけて下さい)

よくあるご質問

Q1. 咬筋ボツリヌストキシン治療は保険適用されますか?

A.咬筋ボツリヌストキシン治療は保険適用外となります。
詳しい料金表はこちらをご覧ください▶

Q2. 咬筋ボツリヌストキシン治療の治療時間はどのくらいですか?

A.施術の説明・写真撮影・施術・術後説明を含めて20分~30分ほどで終わります。

Q3. 咬筋ボツリヌストキシン治療の効果はどのくらい持続しますか?

A.咬筋ボツリヌストキシン治療の効果は、施術後に少しずつ現れますが、ご自身で見た目の変化が一番分かりやすくなるのは約1か月後くらいです。その後、効果は徐々に薄れていきます。個人差はありますが、一般的には6か月ほどで効果がなくなります。効果を持続させたい場合は、4~6か月ごとに注射を受けることをお勧めします。

Q4.咬筋ボツリヌストキシン治療は痛みを伴いますか?

A.注射器を使って注入するので、稀に起こることとして咬筋付近の腫れや内出血、痛みなどが一時的に起こることがあります。ただしそれらは継続するものではありません。
また、噛む力が治療前と変わるので、食事のときなどに違和感を覚えることはあります。

Q5.咬筋ボツリヌストキシン治療のダウンタイムはありますか?

A.特にダウンタイムはありませんので、治療後すぐに通常の生活が可能です。

Q6.歯ぎしり・食いしばりを止める方法はありますか?

A.根本的な治療方法はありません。自力で改善することは難しいため、ぜひ一度当院へご相談ください。