症例

金属から解放される、メタルフリー治療。

• 治療前

  

• 治療後

  

投稿日：2022年8月15日

主訴	銀歯をとりたい。
治療内容	歯科金属の除去、およびセラミック治療。
患者様の年齢	20代前半
患者様の性別	女性
治療期間	左右に分けて2回の診療
治療費	397,100円（税込）
治療で得られるメリット	2回の来院で治療が終了します。（医院によっては数週間～1ヶ月以上かかる場合もあります） 仮の詰め物や、仮歯で過ごす必要がありません。 人によっては1回の麻酔で、治療から技工物のセットまで行うことが可能です。（麻酔の効く時間には個人差があります） 金属を素早く除去することによって、アレルギーが少しでも早く治癒することを期待できます。
治療する際に起こる リスク・副作用	1度に複数の歯を治療するため、稀に慣れるまで数日かかる人がいます。（何も違和感がない人がほとんどですが、個人差があります）

皆さんこんにちは！

今回は、奥歯の銀歯をすべて除去した症例について紹介したいと思います。

 

まずこの様な治療のことを「メタルフリー」と言うのですが、まだ一般的には浸透していないみたいですね。

文字通り「金属からの解放＝なくすこと」なので、歯につけた銀歯や金歯を外して、別の白い材料に置き換える治療です。

当院ではそれをセラミックやジルコニアで行います。

（大きさや部位によってはレジンを使用することもあります。）

 

保険治療ではよく銀歯を外したあとにレジンで埋めてあるケースを見ますが、長期的な観点から言うとあまり強くオススメできません。近年使用されているCAD/CAM冠（キャドキャム冠）に関してもですが、その理由については後半またご説明いたします。

 

今回ご紹介します症例では、下顎の奥歯、左右に歯科金属が入っています。

この患者さんは金属アレルギーと皮膚科で診断されたため、歯科金属をすべて除去したいとご来院いただきました。

 

ちなみに治療の回数は２回だけです！

１回がトータルで３,４時間程度（途中、製作物を待つ時間込み）で終了いたします。

 

何故そんな短時間で治療が終わるか、

それは院内技工でセラミックの詰め物や被せ物を作っているからです！

当院専属の、デジタル技工５年以上のキャリアを有した経験豊富な技工士が当日製作いたします。

 

実際、技術的には同日に左右治療することも可能ですが、噛み合わせを考慮して左右を別の日に分けて治療することを勧めております。

※このケースは２回で終了できたのですが、もちろん症例（ケース）によって違いはありますので、もしご質問や気になることがありましたら無料カウンセリングも現在行っております。

 

短期間で治療が完了するメリットはたくさんあります！

・通院回数が少ないのでスケジュール管理が楽になります。

・少ない回数であれば、モチベーションの消失にもつながりにくくなります。

・仮の詰め物、仮歯で待つ必要がないので、不便が少なく、歯にも衛生的です（痛みの誘発低下、再感染のリスク低下など）。

この他にも利点はいくつかありますが、

特に金属アレルギーの方は、早期に歯科金属を除去することができるので、アレルギーの症状を一日でも早く落ち着かせたい方には最適だと思われます！

 

最後に、冒頭でお話した、保険診療でよくある金属をレジンに詰め替えたり、条件をクリアした場合に保険適用となるCAD/CAM冠（キャドキャム冠）が長期観点から言うとオススメしづらい理由としては、一番に強度の問題です。

 

奥歯にかかる負荷は相当なもので、食事中に歯を食いしばるときにかかる負荷は24時間のなかでもほんのわずかな間のことですが、毎日となると長期で見ればそれなりの負荷が奥歯に蓄積されます。

さらに、睡眠中に行う無意識の食いしばりでは、60kg～体重の2倍程度の大きな負荷がかかります。（ 食いしばりのことについては後日またブログにします。）

 

そんな奥歯に強度があまりないものを入れると、人によってはすぐ割れたり、壊れてしまい、再治療を繰り返すことになってしまいます。

もしくは徐々に摩耗（すり減り）することによって、しらない間に噛み合わせが変わってしまうという懸念もあります。

 

その様なことはできるだけ避けたいので、当院では強度の強いセラミックやジルコニアを使用することをお勧めしております。

（ずっと変色せず最初の色をキープするというメリットもあります！）

 

今回書いた治療以外でも、審美治療やホワイトニング、PMTC（クリーニング）、一般的な虫歯治療も行っております。気になることがあればお気軽にご相談ください。

皆さまからのお問合せ、心からお待ちしております^^

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